が、しかし僕は舞台に立つことを選びました。
2026年度秋公演
どーも! 秋公演は尽くアンサンブルになる運命を抱えていた、たゆたゆです! 本役は初めてのことで緊張しています。 いやー、思えば長かったですね!四年間! 思い出話をするには早いかもですが、緊張を紛らわすついでに、少しだけ振り返っていきましょう。 一回生、あの頃は、僕はガキでした。 今はもっとクソガキになりましたが、何も見えていないガキよりはマシでしょう。 充実していたといえば、そうなのかもしれません! 僕を知っている人にとっては意外かもしれませんが、この頃は演技の楽しさなんて毛ほども感じていませんでした。 兄貴の暴力から逃れるために、泣き真似をして騙し通していたので、何となく自分が人並みより演技が上手いのは知っていたので、にちゃぁっと笑顔を浮かべていたものです。 二回生、色々ありました。 台風が来たり、事故があったり、実習では後出しジャンケンのように自分の意見が否定されて、ついには軽度のうつ病(?)みたいなものを発症し、三回生に上がる頃には心因性の言語障害が出ました。 この頃は辛かった…….! でも、演技の楽しさを思い知ったのもこの頃でしょうか? いやぁ、実にいい。 舞台から見る景色は、やっぱりいつもと違うんです。 不思議な感覚ですが、僕のことを見ているようで、僕ではない何かを見ている人たちがいる。 そんな感覚は、僕のいたずら心を燻りましたね〜。へっへ、騙してやったぜ、と。 いやぁ、実に愉快です。 それでもやっぱり、時々考えてしまうことがあります。 何のために頑張っているのか、と。 褒められるため、幸せのため、楽しむため。 そのどれも正解ですが、それらを当てはめて演技に取り組んでも、僕は結局苦しいだけでした。そのどれもを義務と感じてしまうためです。 僕は変なところで真面目なだけの一般人です。 妙な信仰に走ることもあれば、妙な考えに取り憑かれてしまうこともある。普通の雑魚です。 もしかすると、人前に立つことは向いていないのかもしれません。 毎度毎度、演技を楽しめないこととか、演技が下手な自分に気付かされて、泣き喚いてばっかの、メンタル雑魚なんです〜…….。 が、しかし僕は舞台に立つことを選びました。 何のために頑張ってるのか。 何のために走っているのか。 理由を考え出すと、足がすくみます。 意味や価値、自分の位置を考える。あるいは理解すると、思わずその遠大さに気圧されて、足を止めたくなる時があります。 現実は否応なく、僕らの姿形を詳らかに暴いていきますよね。 辛いでしょう。 苦しいでしょう。 誰かと話しても、きっと解消できるものじゃないんです。ましてや、解決なんてできません。 だから、考えるのをやめました。 走っている間のことを、わざわざ俺が知る必要なんてないんでしょう。 走っている間は、ただ風を感じて、まっすぐゴールに向かって走っていればいい。 そのほかのことは、割と適当でいい。 だからこそ、僕は今回も舞台に立つことを選んだのでしょう。